カレーヒストリーその①

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カレーの歴史を知っておこう!

インド生まれのカレーがヨーロッパに伝わる

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インドには5000年前からスパイスを使った料理が存在しました インドでは「アユルベーダ」という医食同源の考え方があり、薬効のあるスパイスを巧みに使い調合し、日々の食生活に生かしてきたのです。

インド料理の特徴は多数のスパイスの組み合わせにあり、スパイスを使った料理をカレーと定義するならば、ほとんどの料理がカレーという事になるくらい、インド料理とスパイスは密接に結びついて進化を遂げてきたのです。

17世紀に入ると、スパイスと交易を目的としたヨーロッパのアジア植民地政策の波が押し寄せ、インドはイギリスの植民地となります。当時のインド総督ヘイスティングは1772年にカレーのスパイスを本国に持ち帰り、インド生まれのカレーがヨーロッパで食文化として受け入れられるようになりました。


カレー粉の開発がカレー界を変えた! C&B

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イギリスを中心としてヨーロッパに浸透し、英王室にも愛されたカレーだったが、多数のスパイスを揃えるて調合するというハードルがあり、誰もが家庭で作ることのできる料理ではなかったが、19世紀になると英C&B社が世界初のカレー粉を製品化。カレーライスが大流行。本当の意味で身近で手軽な料理になったのです。

C&B社は現在でも営業を続けており、カレー粉は業務用ユースが中心ですが入手することが可能です。(アマゾン等で購入できます)カレーファンの皆様ぜひお試しあれ!

 

ついにカレーが開国した日本へ!伝わります

 

最古のカレー

カレーが日本に伝わったのは、江戸時代末期です。300年に渡る鎖国政策の崩壊し、交易がスタートした日本では、急速に西洋文化が流入します。伝来の地は横浜でした。当時は外国人居留地があり、出入りしていた日本人を通じてカレー文化が広まっていったのです。

明治5年には日本最古のカレーレシピが発行されます。①『西洋料理通』ネギ・ニンニク・バター・鶏・エビ・タイ・カキ・アカガエルにカレー粉を入れて煮込みます。小麦粉は後から水溶きの状態で入れます。 アカガエルが入っている事と最古のレシピであることから、メディアで紹介されることもあります。調理に自信ある皆さんぜひチャレンジしてみては?

②『西洋料理指南』料理通に遅れること数か月のレシピですが牛肉・鶏肉・ネギ・リンゴ・カレー粉・小麦粉・スープ・ユズを入れるとあります。材料を見てもわかるように、現代のカレーに近くカレーライスの原型とも言えるレシピとなっています。

※再現したカレー、旨いですよ! レシピには詳しい分量が書いていないのですが、多少アレンジすると美味しくいただけます

いずれにしても、カレーの作り方が書籍に記載されてから、140年以上が経過しています。日本のカレーの歴史は長い! ここから国民食への道がスタートしたのです。

軍隊食に採用されたカレー 海軍カレー

海軍割烹術3

明治初期、組織されて間もない日本海軍は隊員の栄養失調に悩まされていました。日本食は質素な食事でタンパク質・ビタミン類が不足していたこと、船上の業務では食材の保存の観点からさらに栄養が偏りがちだったのです。

このため、のちに海軍軍医総監となる高木兼寛がイギリス海軍の食事を手本としてカレー風味のシチューに小麦粉でとろみをつけたカレーライスを採用しました。
これが日本の「海軍カレー」のスタートとなりました。

明治41年発行の「海軍割烹術参考書」には日本海軍でのカレイライスの作り方さ記載されています
材料には、牛肉または鶏肉、玉葱、人参、馬鈴薯、カレー粉、小麦粉を使うとされています
レシピ通りに作ってみたのが写真です。まさに現代のカレーそのものです。化学調味料と豚肉とエキスを使わないのであっさりとしたカレーですが、見た目も味も現代でも十分に通用するカレーですよ!

日本独自の食文化 ジャパニーズカレーへの道!

昭和 国産カレー粉開発と人気カレー店の時代へ!

===1926年~30年にかけて、ハウス食品(の前身:浦上商店)「ホームカレー」、SB食品(の前身:日賀志屋)「ヒドリ印カレー」などが相次いて発売されました。

しかも当時は「カレーライスのタネ」「即席カレー」という名前で熱湯で溶くだけで食べられるのが特徴のカレーも発売されていました。
昭和に入ってようやく、自宅で誰でもある程度手軽にカレーが作れるようになったのです。

また、カレーの知名度と人気が上がったのは人気洋食店の存在がありました。カレーの名店の名を欲しいままにする新宿『中村屋』が1927年に「純印度式カリー」の提供をスタート。本場インドの味を求める人が行列をつくり空前の人気メニューとなりました。
西では阪急百貨店が「どこよりもよい品物を、どこよりも安く売りたい」というキャッチで看板メニューにカレーライスを据えて1日13,000食を売っていたといいます。

明治・大正時代には庶民の憧れだったハイカラなカレーライスは昭和に入って着実に、誰でも手の届くメニューとなってきたのでした。

※カレーヒストリー②に続きます

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