全国の自治体・市町村に「寄付」することで税金の控除が受けられる「ふるさと納税」制度

単純に寄付するだけでなく、寄付した額に応じて「お礼の品」をもらうことが出来るため、活用してる人も多いのではないでしょうか

大阪の泉佐野市は、返礼品だけでなく最高20%の「アマゾンギフト券」をオマケでつけるという手法で、全国1位の寄付額を集めている自治体です

総務省は「返礼品調達費が寄付額の3割を超える」「地場産品でない返礼品を使っている」自治体を問題視して是正勧告を行っているものの、違反はなくならず

50を超える自治体ではipadなどの家電製品や商品券、アマゾンギフト券などを返礼品やオマケとして活用しており「やりたい放題」 居直りの姿勢を見せている状態です

 

ふるさと納税 ご当地カレー 泉佐野市 弊店キャンペーン 100億円還元 

 

2017年には全国トップの135億円の寄付額を集めた泉佐野市は3月末まで「100億円還元 閉店キャンペーン」を展開

「ワケあって撤退します」と総務省のガイドラインをあざ笑うかのような姿勢で、法整備が整って「違法」とされる前のかけこみ需要を狙っています

当ニュース編集部では泉佐野市のふるさと納税に申込み、返礼品のラインナップにある「ローストビーフカレー」を選択

カレーのレビューをするとともに制度についても考察したいと思います

 

【泉佐野市 ローストビーフカレー】

 

 

ふるさと納税 ご当地カレー 泉佐野市 弊店キャンペーン 100億円還元

 

泉佐野市が直接運営する「さのちょく」から申込みしてしまうと、アマゾンギフト券がもれなく付いてきてしまうため、あえて通常のふるさと納税サイトを活用します アマゾンギフト券は不要です

「ふるなび」というサイトでは泉佐野市の返礼品として「ローストビーフカレー10食セット」が5000円

残念なことに運営するサイトが独自にアマゾンギフト券を寄付額の3%オマケとして付けている状態です ふるさと納税サイト同士の競争も激しく、こうでもしないと運営が厳しいのかも知れませんね

カレーは写真を見る限りかなり美味しそうではありませんか ご当地のローストビーフを使ったレトルトカレーならばかなりお得です

実際、ふるさと納税の自己負担は2000円のみ それ以上にかかった部分については確定申告することで、住民税が軽減される形で実質無料となるのです

申込みして1ヶ月ちょっと 忘れかけてた頃にようやくビーフカレーが到着しました

 

【泉佐野市 ローストビーフカレー】

 

ふるさと納税 ご当地カレー 泉佐野市 弊店キャンペーン 100億円還元

 

160グラムの小容量のレトルトですが10個とは壮観です ちょっとしたギフト品にもいいかもしれません

製造者は大阪市北区の「日本ハム株式会社」 いわゆる「ご当地カレー」ではないものの、ちゃんと地元や近隣で作られたカレーではありませんか 

さっそく温めてプレートに盛り付けていただきます

スプーンで掬って一口いただきます 牛の脂と旨みを濃縮したソースに溶け込んだタマネギ 一口で笑顔になれる欧風テイストですね

ニンジンとリンゴが交じり合った甘さにグッと来ますね トマトがソース全体の味を引き締めていますが、生クリームのコクがいいじゃないですか

野菜と肉をしっかり溶けるまで煮込んだソースに飴色のタマネギのエキス 王道のビーフカレーと言える出来栄えですね

ローストビーフカレーというネーミングであればもう少し肉量があったらいいのに、という状態ですが・・・

ビーフカレーは美味しいです 返礼品は悪いものではありません ふるさと納税を考えている方にはいいかもしれませんね

 

【ふるさと納税 自体が持つ問題点】

 

もともとは、自治体が集める住民税の地域間格差をなくすことを目的として2012年にスタートした「ふるさと納税」

返礼品についてのガイドラインはあっても罰則規定はなかったため、開き直ってなりふり構わず「税収確保」に邁進する自治体の暴走を許してしまいましたが

6月からは規制強化が行われ「還元率3割」「地場産品のみ」を遵守しない自治体は寄附金控除の対象から外されてしまう事となります

真面目に「ふるさと納税」を考える自治体には寄付が全く集まらず、首都圏からは税収が流失し行政サービスの低下を招いている自治体もある現状

泉佐野市の千代松市長は「総務省の一方的な見解に基づく法制化は、地方自治の精神にもそぐわず、また自治体間の格差を生みかねない」と述べていますが

ipadやルンバ、パソコンなどの家電製品や百貨店の商品券、アマゾンギフト券などで釣って寄付を集める手法は絶対におかしいと言わざるを得ません

こうした歪んだ「ふるさと納税」の仕組みが是正されれば、本当に魅力のあるご当地のグルメが脚光を浴びることとなるでしょう

全国の自治体では、返礼品には地域の食材を使った「ご当地カレー」が数多く採用されており、ふるさと納税は「ご当地レトルトカレー」の宝庫だと言えます

ご当地カレーで町おこしを進めたい自治体、全国のカレーファンにとっては歓迎すべき状況となりますね

ふるさと納税は、所得水準の高い方ほど実質2000円の負担のみで多額の「ふるさと納税」をフル活用して贅沢なご当地のグルメを楽しめる一方で

所得水準の低い方々は、寄付しても住民税の減税になる限度額が低いため、少額しか制度を使うことが出来ず、利用率も低いといった問題点もあるわけですが・・・ この部分からの見直しや議論も必要かもしれませんね

 

本日は泉佐野市の「ローストビーフカレー」を通じて「ふるさと納税」を考えてみました

カレーファンの皆さん ふるさと納税を検討するならば全国の「ご当地カレー」を返礼品にしてみませんか

これがご当地カレーで町おこしを考えるカレー人にとっての励みとなります

ぜひぜひチェックしてみてくださいませ

 

【リンク集】

泉佐野市 ふるさと納税100億円還元 キャンペーン https://furusato-cp-izumisano.jp/…

ふるなび「ローストビーフカレー」 https://furunavi.jp/product_detail.aspx?pid=79865

ふるさと納税サイト

さとふる https://www.satofull.jp/

ふるさとチョイス https://www.furusato-tax.jp/?header

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