6月4日より牛丼チェーン大手『松屋』にて創業当時の味を再現した「創業ビーフカレー」が発売されています
同社が牛丼や定食の専門店として開業したのが1966年の6月ですので、今年で53年目 当時の味を再現したというコンセプトで作られたカレーですが
当時の味にどれくらい近いものなのか、一切発表されていないため全くわからない部分はありますが・・・
大きな話題となった「ごろごろ煮込みチキンカレー」の終売を見計らって販売とするあたり、プロモーションとしては「上手すぎる」と言わざるを得ません
カレー業界だけでなく大手ネットメディアがこのカレーの発売を軒並み記事掲載・配信しており、発売2~3日にしてツイッターやインスタを席巻という状態となています
本日は今回の新カレーをレポートいたします
【松屋 創業ビーフカレー】
メニューはシンプルな「創業ビーフカレー」の他、チーズトッピング、カレギュウバージョン・ハンバーグ付などのバリエーションがあります
カレー単体では490円というお値打ち価格ですが、栄養バランスを考慮してサラダ・お味噌汁付の590円をオーダー
サラリーマンが雪崩れこむ12時過ぎの時間帯でも3分ほどでカレーが運ばれてきました 余計な作業工程はなく、ただお皿に盛り付けるけなのでしょう
カレーソースはキメの細かな脂が浮いて光を反射しています 照りがあり輝いて見えますね
さっそくスプーンを口に運ぶと、細かなビーフの柔らかさと濃いグレービーのソースのインパクトが舌を直撃します
牛の味わい そして粒状にとけてくタマネギ 煮込んだ野菜とリンゴなどの果物の甘み
う~ん とても品のあるビーフカレーではないですか
かなり甘じょっぱさが強いですね 塩気が強い部分は好みが若干分かれるかもしれません
しかし旨みもなかなかのものです ニンニクも生姜も効果的に作用しています 普通にかなり美味しい部類のカレーに入るでしょう
具材は少なめですが、牛のバラ肉がソースに溶けるように同化しており 何も考えずにスルスルと食べられてしまいますね
このカレーの特徴としては乳成分のコク、野菜果物の甘み、タマネギのブースト感、肉の旨み、グレイビー
全ての要素に穴がない というところでしょうか
こういうカレーはバランスが崩れると間延びした感覚や、しつこい感じになってしまうのですが
うまく考えられたカレーだと感じるのです
ライスとカレー この2点だけで美味しくいただける「カレーライス」の味わいを持ったカレー
余計なものはいらない そんな潔さを感じるのです
しかも、ブレンドされたスパイスがしっかり香り、食べ進むとじわりと額に汗が浮かぶレベルであること
そして喉の奥までしみわたる辛味を楽しめるものであること
なかなかではないですか!
編集長的には、肉量がかなり少ないと感じられオプションで牛肉をトッピングできれば最高だったのにと思わざるを得ません たとえ値段がはっても 実現して欲しかった
現代においては、この程度の具材量のカレーはレトルトでも多数あるわけです
トロトロになるまで煮込んだビーフというコンセプトは工場の大量生産でも可能であるわけで、その価値を一気に超えるのが「ごろチキ」的な具材の量なのですから
ネットメディアでは「ごろごろ煮込みチキンカレー」を超える完成度、などという煽り文句も見受けられますが、あり得ません
あのカレーを超えるカレーを出すのは不可能でしょう
その意味で具材トッピングは叶えて欲しかった・・・ このソースでゴロゴロのビーフをいただければ「ごろチキ」を超えることも出来たのに。。
繰り返しになりますが「創業ビーフカレー」は牛丼チェーン店のカレーとしてはよく出来ています
490円で提供できるカレーとしては、これ以上のものを望むことは出来ないレベルです
松屋さんが創業当時にこの味を提供していた、というのも信じられない部分もありますが
このカレーは、一度は食べてみるべきカレーだと感じます
全国のカレーファンのみなさん
松屋『創業ビーフカレー』 ぜひぜひチェックしてみて くださいませ!
【松屋『創業ビーフカレー』 詳細情報】
場所:全国の牛丼チェーン松屋にて
価格:490円 トッピングメニューなどバリエーションあり
販売:6月4日~ 「創業ビーフカレー」販売期間中は、「オリジナルカレー」関連メニューの販売を休止
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