高級感があって美味しいカレーと言えば、私たち日本人は『欧風カレー』を思い描く人が圧倒的多数だと思われます
では、最高の欧風カレーはどこでしょうか 帝国ホテル、ホテルオークラ、ホテルニューグランド? 老舗ホテルのカレーにはそれぞれの確立されたスタイルがあります
最強の欧風カレーは、カレーファンの間で議論が分かれるところですが、当編集部は『資生堂パーラーのカレー』を抜きにして欧風カレーは語れないと思っています
今回は昭和初期から日本最高峰のカレーを提供し続けてきた『資生堂パーラー 銀座本店』のカレーを徹底取材し、その秘密に迫ります
※場所柄、編集長だけでは心もとないため、今回の記事は当社『しょうこ』特派員と共同でレポートいたします
【資生堂パーラーのカレー】
資生堂パーラーのカレーは、3日がかりで作る究極のカレーソースが最大の特徴です
ラードで玉ねぎ・ニンニク・生姜を揚げていきます 小麦粉と特製のカレー粉を合わせてじっくりと炒めてオーブンに入れて1時間焼くのです
大量の牛肉・鶏肉、香味野菜を合わせ、じっくり丸1日かけて煮出したブイヨンを入れ、4時間煮込んだあと1日寝かせます
再び火を入れて このソースを丁寧に濾すことで、きめ細やかな、まろやかでコクのあるカレーが完成するのです
発売当初は、舶来物の高級カレー粉をそのまま使っていた時期もあったようですが、自社でこのカレーの製法に最も合うオリジナルブレンドのカレー粉を開発してから、伝統の味を守り続けているんです
しかし、こんなに手間のかかる作業を、当時から変わらず行ってきているなんて、本当に驚きです
再度言います このカレーの提供がスタートしたのは、1928年 なんと昭和3年のことなのです
今でなお、最高峰のカレーとして輝き続ける究極のカレーを昭和初期に食べた人たちの衝撃は、はかり知れませんね どんなに美味しく感じられたことでしょうか
欧風カレーが、私たち日本人の憧れの洋食となった背景には、一部の人たちだけが体験できた この絶対的な美味しさの原体験がベースになっているんですよね
食材もカレーも豊富な現代にあってなお輝きを失わない資生堂パーラーのカレー
カレーファンならば、絶対に食べておきたいカレーだと言えるでしょう
【オマール海老と帆立貝のカリー サフランライス添え】 ~特別メニュー
2017年のカレーフェアの目玉となる「オマール海老と帆立貝のカレー」をオーダーして、仕上げる過程をキッチンで取材させていただきました
小鍋で完成したカレーソースを温めると、キッチンには芳醇なカレーの香りが立ちこめます
ベースのカレーの作り方は同じですが、魚介のカレーにあわせて甲殻類のうまみとココナッツがほんのり薫るソースにアレンジされています
オマール海老と帆立貝は、ソテーをすることで香りと甘みが引き立たちます 新鮮な材料を使い、一皿ずつシェフが丁寧に作業を進めていきます
4種類の「薬味」が盛り付けられた輝くタワーが運ばれてきて、当社「しょうこ」特派員も、思わず恍惚の表情に・・・ じいや、素敵ですわ
色鮮やかなサフランライス、海老・ホタテ 見た目からも食欲をそそる、本当に贅沢なカレーライスです カレーソースは特製のポットに入っています
このカレーが特別なものであることを、食べた人はすぐに理解します カレーソースの分子が細かい 舌の奥にある味蕾よりも、はるかに繊細で細やかな味
カラダにそのまま吸収されるのではないかと思われる程、まろやか 残るのは確かなカレーのコク このカレーは特別、一口食べてそう感じてしまいます
オマール海老・帆立貝は強烈な旨味成分の塊なのですが、このカレーソースと驚くほど良く合うのです
美味しいのですが、洗練された品格のある旨さともいうべき上品な味なのです がっつくようなカレーではありません
一口ずつカレーが与えてくれる味覚に感謝しながらいただきたい・・・ そう感じるカレーなのです
『具材もカレーも確かにここで生きていますね』 しょうこ特派員の言葉が、的を得た表現です
全ては計算し尽されて、食べる人の感動のために。
心に、そして記憶に刻まれる味・・・ これが最高峰の欧風カレーなんだ
薬味の、福神漬・らっきょう・自家製玉ねぎのしょうゆ漬 で味に変化をつけながら、最後まで魅了されながらいただくことができます
口直しには、マンダリンと呼ばれるみかんが、スパイスの刺激のトリコとなったカラダに優しく染み込みます
【まとめ】
カレーを提供するシチュエーションも料理を楽しむために、重要な要素です
カレーのクオリティー、盛り付け、提供方法は言うに及ばず 店内の静かな落ち着き、高級感、広いテーブル、サービス、スタッフの皆さんの笑顔
その全てが光輝いています これだけ高品質にカレーを楽しめる環境を私は多く知りません
カレーを食べてこんな贅沢に気持ちになれるなんて・・・ 幸せですよね
資生堂パーラーでは、毎日30食程度のカレーを提供していますが、多くの方がリピーターです
中には、4世代でファンとなっているご家族もいらっしゃるようですね
『このカレーに出会えてよかった このカレーは人生を豊かにしてくれる味』 多くの方がそう言われるようです
人生を豊かにするカレー この表現の重み、伝統に裏づけられた想い まさに至福のカレーです
ここのカレーは値段以上の価値がある、ゆっくり食べてそう感じました
日本で3本の指に入る素晴らしいカレーであることは間違いありません 当編集部が断言します
8月中は、総力をあげた『カレーフェア』が実施されています
未体験の方は、この機会に ぜひ資生堂パーラーのカレーに出会ってみてくださいませ!!
※レポート:編集長および 特派員『しょうこ』
店舗情報 【資生堂パーラー 銀座本店】
■場所:東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル4/5階
※東京メトロ銀座駅徒歩7分
■営業:11:30~21:30 月曜休(8/14は臨時営業)
『夏の銀座カリーフェア』 期間:2017年7月25日(火)~8月31日(木)
「オマール海老と帆立貝のカリー サフランライス添え」 4,900円
「和牛三枚肉のプレミアムカリーライス」 5,000円
「岩手県産いわい鶏モモ肉のカリー ガーリックライスと共に」 2,900円
すべて税込・サービス料10%別途
資生堂パーラーHP http://parlour.shiseido.co.jp/
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